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イ背部叩打法
片方の手で傷病者の胸を支え、もう一方の手で、傷病者の背中の肩甲骨の間を4〜5回強くたたいて、異物を吐き出させる。この場合、傷病者の頭部は胸より低くした方が有効である。
なお、傷病者が倒れている場合は、ひざまづいて、相手を自分の法に向けて、同じようにして背中をたたく。

 

図1−6 背部叩打法

 

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ロ胸壁圧迫法(ハイムリック法)
背部叩打法によって気道内の異物を取り除けない場合は、傷病者の胸部をしぼりこむように圧迫する胸壁圧迫法により異物を除去する。
立位及び座位の場合は、傷病者の後ろから上半身を抱くようにして、自分の右(左)手拳を相手のみぞおちに当てて、左(右)手で右(左)拳を包み、相手の胸部をしばるように圧しながら自分の手前前方に引上げる。

 

 

 

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